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インテリアコーディネーター二次試験の時短法・コツなど効果があったもの

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2022年にインテリアコーディネーター試験の二次試験を受けました。
二次試験は図面(平面図+パースや展開図など)と論文の試験で、制限時間が180分。

とにかくIC試験は時間との戦いだったので、独学でネット検索でコツや裏技を検索して出てきた方法を試しました。

特に図面やパースは、時間を気にせずに丁寧に描いていると時間がかかっていて制限時間内に終わるかどうか不安だったのですが、だんだん時間短縮のコツや綺麗に見える方法、ミスを無くす方法もわかってきました。

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私なりの図面やパースの時短方法!

まずは時短に効果あり!と感じたポイントを紹介します。

1.水平垂直に固執しない

家具を描くときは、三角定規を2つ使って平行に線を引く方法で描いてました。
でもとにかく時間がかかるので途中ですっぱりやめました。

三角定規で水平線を引く方法 ↓

出典:数スタ


床の目地を描くときだけはこの方法は有効だったので毎回使いましたが、それ以外の家具は定規だけでサイズを測って線を引きました。
ひとつひとつの家具は答案用紙全体からみると小さいパーツなので、1ミリ程度の狂いであれば意外と目立たないので速さ重視で望むべきだと思います。


2.ヘキサスケールを使う

三角スケールを一切使わずに、ほとんどの線をヘキサスケールで引きました。

三角スケールで点を打って直定規で線を引く人も多いと思いますが、試してみたら結構時間のロスになってしまって。
ネット上でヘキサスケールをオススメしている人がいたので購入して試してみたら使いやすかったです。

ヘキサスケールにはよく使う縮尺に目印のマスキングテープを貼っておきました。
よく使うのは平面図と断面図の50:1と、家具図で20:1でした。

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使っていたのも15cmのものです。
直定規だけ30cmを使ってましたが、三角定規も15㎝サイズでした。

なんでみんな三角スケール使ってるの?って思うくらい便利でしたが、人によっては使いにくいのか「不要な道具」として挙げられている事も多いので向き不向きがありそうです。

(三角スケールに慣れきっている人には使いにくそう・・・)

3.下書き用紙は使わない

これは多くの受験生がやってる事だと思いますが、私も本番で配られる下書き用紙は一切使いませんでした。
平面図用の下書き用紙は、外壁の線もなくシンプルなグリットのみ。プランを考えるときは問題用紙にある既存図面(1/100)を使いました。

本番のメモ書きです↓

既存平面図だけど、家具などは一切書かれていない年がほとんどでした。
この図面でプランを固め、解答用紙ではなるべく消しゴムを使わないようにしました。

当日配られた下書き用紙(家具図用)

うまいこと下に解答用紙を透かせば外壁を自分で描くこと必要もなさそうだけど、ちょっと使いにくくて。
解答用紙とまったく同じなら便利そうではあるけど、グリットだけなら不要だなと判断しました。

論文にも下書き用紙があるけど、そもそも論文に時間を割けないし、使ってる人いないんじゃないかな。
スケッチには良いかもしれないけど、問題用紙の空きスペースで充分でした。

4.シンプルな家具を描く

最初の頃は、ソファに着彩でストライプ模様をつけたり肘掛けをつけたりと、謎のコダワリ家具を表現をしていましたが、やはり時間が足りなくなるので途中ですっぱりやめました!

時間内に描ききれるようになってきたら個性を出していこう・・・!と考え直しましたが、案の定そんな日は来ずに本番もシンプルな家具表記のままでした。笑

ソファ→肘掛けは付けない。角だけ少し丸める。
椅子→直線で構成された幅400mmの椅子、背もたれはあっても肘掛けは指定がない限りかかない。
テーブル→指定のない限り長方形の4人掛けなら最小サイズ(L=1200)、6人がけは1800と決めました。

5.家具サイズを覚えておく

ほぼ毎年出ているのがソファセット、ダイニングセット、テレビボード。

寸法指定がない限りはよく出る家具のサイズを丸暗記して決めました。とにかく迷っている時間を作らない。TVサイズも40,50,60サイズは大まかに暗記しました。テレビボードは指定がなければ1800×450×450と決めてました。

それから出たり出なかったりするマイナーな家具。
イージーチェアやオットマンは出題頻度が高かったので覚えましたが、名前を聞いて「なんだっけそれ?」となりそうな家具は寸法の暗記まではせずに見た目を覚えておきました。

毎年一つくらいはマイナーな家具が出題されていて、ハイバックチェア、リライニングチェアなど問題文に姿図(イラスト)が載っているので大体の大きさがわかる年もありました。

私が受けた2022年は「デッキチェア」が姿図なしで出題されて、前年の2021年は「ネストテーブル」でした。
念のためサイズ感がわかってると書きやすいですが、何が出るかわからないのでサラッと目を通すくらいはしておいたほうが良いかも。

デッキチェア・・・一応リクライニングする外に置く椅子。というところまでは覚えていたけど、サイズは適当に本番で考えました。

出典:ディノス

今調べたら、リクライニングしなくてもデッキチェアと呼べるみたいです。

他にも試験対策中に知ったのですが、寝室のベッド横に置くナイトテーブルはベッドのマットレスと揃えた高さにする(H450-550くらい)などいろいろセオリーがあるようです。

6.着彩の色を決めておく

床は指定がない限りはオークと決めて使う色鉛筆も決めていました。床フローリングの目地も、指定がなければ900mmグリッドを6分割した150ミリ幅が描きやすいです。

年によっては、「コルクタイル」や「落ち着いた色」など指定があるので、コルクのときは450角(900角グリッドを4分割)、落ち着いた色のフローリングにするときはウォルナットかチーク材にしてダークブラウンの色鉛筆で着彩。

その他にもソファはグレー、ラグはワインレッドなど、ちょっとしたアクセントカラー×無難な色のコーディネートで家具の色を決めていたので本番も迷うことなくできました。

問題文に指定があったとき用に持っていく色鉛筆の色幅は持たせましたが。個性的なコーディネートはしないようにしました。

念のため持っていったけど使わなかった色たち

綺麗に仕上げるコツ

ここからは時間短縮ではなく答案用紙をこうすれば綺麗に見えるのでは?!と感じたコツについてです。
IC試験は鉛筆で線を描き色鉛筆で着彩します。

慣れないうちは着彩したあとに消しゴムを掛けて、その後の修復に苦労したり、手で鉛筆の線をこすってしまっていて答案全体が淀んだ汚い印象になってしまうなど、悲惨なことが起こりやすいのです。


利き手と反対側から進める

ちょっとしたことですが、右利きの場合は左上から左下に向かって図面を勧めていくと手をついて線をこすることが減ります。
平面図なら左上のコーナーから。文字を書くときも左上から。

左利きの場合は平面は右上から、文字も右上の方から書き進めると事故が減ると思います!
(左利きは文字書くときはどうしても不利ですよね;;)

文字を描くまえに着彩はしない

一般的な順では、文字入れ(家具の名称や寸法など)→着彩の順ですが、先に色を塗ってから文字を書いたほうが色が綺麗だし文字が着彩で潰れないようなんです。

これ、試してみたらその通りではあったのですが、文字を書き間違えた場合に色を塗ったところまで消して塗り直すのはリスクが高いと判断してやめました。

文字を書き間違えない自信さえあれば逆順のほうが見栄えが良いのは間違えないんですけど、勇気は出ませんでした。

苦労した着彩

色鉛筆で色を塗るっていうことに慣れていないので、着彩が綺麗にできず苦労しました。
割りと苦労したまま当日を迎えたので偉そうなことは言えないけど、着彩についてメモしていたことを描いておきます。

・床は無理して全体を塗らない 部屋の隅の対角線上のみ床を描く
(→でも最終的には床すべて着彩・目地入れるスタイルにしました)
・キッチンはコンロとシンクのみ塗る
・家具は鉛筆で木目を入れる、すみっこだけ色を塗り重ねて中央が白っぽくなるようにグラデーションにする
・照明は色なし、パースのときのみ光の色を表現する
・最初に四角の中の縁取りをするのは絶対にNḠ!!黒く淀む
・同じ色を塗り重ねて家具の影を入れると立体的になる

こんなところですかねー。
どうしても着彩は最後になるので、時間がない中でどこまで出来るか・・・?!という感じでした。

その他の注意したいところ

独学ならではの「アドバイスしてくれる人がいない」問題が結構厄介で、何年分か解いてから気づくけど最初から言ってくれる人がいたらなーという事がありました。

要望をチェックしていかないとミスする!

IC二次試験の問題用紙には、依頼主の要望が書いてあります。
要望は箇条書きではあるけどひとつひとつの文章が長いので読み飛ばして抜けてしまう事が過去問を解いているときに多々ありました。

そこで、何度もチェックしながら進めることで描き忘れ要素がなくなりました。

1・問題を読むときに色鉛筆で描くべき家具やエレメントを囲む
2・平面プランの下書き(エスキース)のあとに漏れがないかチェックする
3・解答用紙に描いたあと、床材の目地を入れたり着彩する前にもう一度漏れがないかチェックする
4・最終チェック

最後の見直しで漏れに気づいても、時すでに遅し! 着彩や床目地がある状態から消して直すのは困難です。

過去問10年ぶん解いて後悔したこと

後悔。私は過去問を本の最初に載っている前年度から遡るかたちで始めたのですが、出題傾向が過去にさかのぼるについて少しずつ変わっていきました。
貴重な前年や2年前の直近問題を図面のトレースに使ってしまったのです。

最初からではなく10年前の過去問から解けばよかったし、全て解く時間が無い可能性が高いとしても数年前の問題から始めればよかったです。

独学でも大丈夫!ネットを味方につけて頑張ろう!

そんなこんなで、なんとか形になるようになったのですが、この情報に溢れた時代でなかったら独学はもっと不安だっただろうと感じました。

twitterやインスタグラムで、インテリアスクールやユーキャンなどの添削された図面を公開している人がいて、添削の先生が赤ペンで描いた文言も結構参考になりました。見つけるたびに画像を拡大して凝視してました。

添削だと時間があればできるけど無理だろう!というような事も書かれていましたが、採点者に近い人の言葉だと思うので自分の図面に活かそうと思えることが多々ありました。

それから、リモート相談や添削サービスなどの有料サービスの紹介もチラホラ見かけたのでどうしても自分の不安が合格レベルなのか不安に感じるという場合は、直前に利用するのもありだと思いました!

以上、インテリアコーディネータ試験の対策で学んだことをつらつら書いてきましたが少しでも誰かの役に立てると嬉しいです。

この試験に受かったからと言ってセンスが良いコーディネートが出来るようにはならない気がしますが、最後の方は私は描くのが楽しくて、育児の息抜きのような感じでした。みなさんもぜひ楽しんで!!

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