動画配信サイトのNetflixで、片付けコンサルタントの近藤麻理恵さん(通称こんまりさん)のお片づけ番組が話題になっています。
私はNetflixに加入しているので、配信されてすぐに観ることが出来たので、
番組の紹介と、観た感想を書いていきます!!
Netflixの番組の内容
『Tidying Up with Marie Kondo』
内容は予告を観てもらえればなんとなーくわかると思います!
こんまりさんが色んな家族の家に行って、片付けの方法を教えます。
実際に片付けるのはこんまりさんではなくアメリカ人家族なので、こんまりさんは数日後に経過を見にくるという流れになっています。
Netflixは建築系やインテリア系の番組がいくつもあるのですが、
題材は夢の大豪邸だったり有名建築家が設計した建物が多いんですよね。
そんな中で、こんまりさんの番組は誰でも実践できる身近な題材「片付け」をテーマにしているので、異質な存在とも言えそうです。
こんまりの著書「人生がときめく片付けの魔法」
こんまりさんは、2011年に、独自の片付け方法を紹介した著書を出版し有名になりました。
当時から日本でも色々な番組に取り上げられ、
こんまりさんが芸能人の家の片付けをお手伝いする企画なんかも放映されていました。
「ときめくかどうか」で必要な物と不要な物を分けていく手法は新鮮でしたし、私も売上げランキング1位になって本屋に平積みされているのが目に留まり購入しました。
その頃のこんまりさんは独身で、
内容も家族の片付けというよりも単身者向けの片付け本になっているので、
「子供が散らかして困っている!」というような悩みは残念ながら解決されません・・・。
でも当時は私も結婚前で一人暮らしをしていたので、この本の内容はドンピシャでした。
ワンルームだったので片付けも週末だけで終わって、
実際に部屋がキレイになって、何がどこにあるのかがわかるようになりました。
細かい収納方法などは違う方法をとったりしてますが、
基本的にはこんまりさん推奨派です!!
今や世界で活躍中のこんまりさん
こんまりさんは本を出版したあと結婚・出産していて、今は二人姉妹の母になっています。
2015年にTBSの情熱大陸に出演し、海外で講演会や個別に片付けのコンサルティングを行う様子が放映されていました。
もちろん著書も翻訳されて世界中に広がっているんですよね。
「世界で最も影響力のある100人」に選ばれたこともあります。
アメリカでも今話題に!
最近、Netflixの番組を観たアメリカ人が
You Tubeに「KONMARIする(片付ける)」動画をたくさんアップしています。
世界中からすごく反応があり、肯定的な人もいれば否定的な人もいて、
一部ではコンマリバッシングなる現象も起こっています。
アメリカの富裕層は片付けをお手伝いさんに任せる傾向にあるので、
「なんでわざわざ片付けなんてしないといけないんだよ!」となっているのだそう。
でも、それだけたくさんの人が観ていて、話題になっている証拠ですよね。
個人的な番組の感想。
すでに本を読んでる私にとっては、
正直に言うと、片付け自体には目新しいポイントはなかったです。笑
でも片付けって一番最初にぶちあたる壁が、
「不要なものを取り除く作業」なんですよね。
番組に出てくる人達を観ていると、物を捨てるという作業がどれだけ精神的に大変かという事がよく分かります。
使えるのにもったいない、経済的にももったいない、ゴミ捨てめんどくさい…
そんな理由ももちろんですが、
使えるものを捨てる=「不要なものを買ってしまった自分」という思考になってしまいがちです。
実際はチャリティーショップに寄付する場面もあります。日本ならメルカリも使えますよね。
思い出の物(センチメンタルアイテム)は片付け感度が上がって来てから片付ける、という方法は真似したいと思いました!
こんまりメソッドに徐々に引き込まれていくアメリカ人家族がおもしろい
毎回、初回の訪問でこんまりさんは依頼主の部屋に正座して目を閉じて挨拶をし始めます。
初対面のアメリカ人にとっては「何だこの人?」という感じですよ。
日本人でもびっくりしてしまう光景ですが、多くのアメリカ人は困惑しながらも挨拶を見守ります。
そして割と素直に
「家に話しかけたことは今までなかったな!HAHAHA!」と言いながら受け入れます。
自宅に挨拶をされると、
この人は家に敬意を払ってくれてる!と感じるんでしょうかね。
そのあとは、クローゼットの物を一箇所にあつめてときめく物だけ残して捨てる
という作業に入ります。「キュン!」が大事らしいです。
ここでこんまりさんは捨てるものに対して「今までありがとう」とお礼をするように教えます。
日本人には八百万の神という概念がなんとなく染み付いていますが、
これもアメリカ人にはびっくりです。
それから、こんまりさんはあまり英語を話せないので、いつも通訳の女性と一緒に
依頼主の家を訪問します。
おそらく通訳には普段会うことはない一般の家庭なので、
最初は通訳の女性に向かって話しをしてしまいますが、次第にこんまりさんの片付け方に引き込まれていきます。
日本人には当たり前の収納法も、アメリカ人には新鮮みたい!
服をたたんでタンスにしまう方法や、箱をつかって引き出しの中を仕切るというやり方。
アメリカ人にとっては新鮮のようです。
お片付けを始めて数週間後に、こんまりさんが再度訪れた時に箱をプレゼントして「これで収納してみてください」と渡した回があり、びっくりでした。
(いや、基本でしょ・・・)
片付けで、家族関係が改善?!
最初はどの家庭も、自分の家の物の多さを目の当たりにして絶望します。
そして「夫は片付けの進み具合が遅い」「服が多すぎる」なんて、
他の家族の文句を言っていたり、喧嘩するカップルも。
それがなぜか、片付けを進めるうちに関係が改善されていきます。
最後は、「マリエのおかげでいかに不要なものに囲まれていたかを気づいたよ!」
とハッピーエンドで終わるストーリーです。
毎回同じパターン・・・と思わなくもないですが、
フィクションではなくリアリティショーという事もあって、毎回楽しめました。
そして自宅の片付けを始めたくなります…!!
出てくる家族に共感する事も・・・・
私はワーママが出てくる会では、散らかす子供、片付けない夫、
そんな自分も服が沢山・・なんて状況に非常に共感しましました。笑
国が違っても苦労は同じなんだなーなんて安心もしました。
夫の遺品を整理するという奥さんの回では、
片付けようとする度に夫を思い出して泣いてしまい、なかなか片付けが進まない・・・
そんな姿にもらい泣きしてしまいました。
カップルの一人は服を捨てるか捨てないか迷いに迷いなかなか捨てられない、もうひとりは服は捨てられたけど書類となると、判断力が鈍ってくる…なんて回もありました。
日本の視聴者にとっての学ぶべきポイントもある
日本人は物は多いですが、家事にかける時間も多いというデータがあり、
片付けはアメリカ人よりも得意な気がしました。
でもインテリアを楽しんだり部屋を飾るのはアメリカ人の方が進んでいる!
と改めて実感。
家も日本みたいに同じような間取りじゃなく壁紙も個性的。
「散らかっていて恥ずかしい!」という依頼者ですが、ゴミ溜めのように見える家もほとんどなかったです。
同性愛カップルが10話のうち2組も出てきたのも、
日本ではまだまだ考えられないので進んでるなーなんて思いました。
「服をシェアしていてクローゼットもちゃんと区別されていない」っていうレズビアンのカップルもいて、
新鮮でした。
姉妹で服を勝手に着られて喧嘩する姉妹あるあるがレズビアンカップルにも当てはまるとは…
色んな意味で面白いのでおすすめします!
よく勘違いされてそうですが、こんまり流って決してミニマリストになる事ではないんですよね。
他人からみたらガラクタでも、本人がときめく大事なものは残すという考え方。
収集したいものはそのまま残してもいいし、
その中でときめかない物があれば捨てればいい。
そんな寛容的な片付けメソッドが、
たくさんの人に支持される理由だと改めて感じました。
日本人にとっては、お片付け法というよりもアメリカ人の生活観が覗ける番組になっています。
まだシーズン1しか公開されてないですが、早くもシーズン2が待ち遠しいです!
こんまりさんの本は漫画バージョンも持っていて、遊びに来た母にあげました。
活字版よりも漫画のほうがスーッと入ってきます。
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Netflixではシーズン2の情報がないのですが、
次も期待しています!