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【LL45】注意したいマンション床の遮音規定

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マンションには新築時からの管理規約というものがあります。
管理会社のこと、駐車場の事、理事会の事などマンションを維持管理するためのとりまとめやルールが書いてあります。

分譲だからといって勝手に工事をしても良いわけではなく、
分譲マンションにはマンション住民で構成された管理組合に工事の申請をして、理事長の許可を得ないとリフォームやリノベーションをすることはできません。

変更後の図面や仕様表を管理組合に提出したり、
工事中はエレベーターの内部が建材の搬入で傷つかないように保護する必要があったり、細かなルールが存在します。

一般的にはその中に「木質系フローリング」を使用する場合は遮音等級LL45を確保する
という一文があります。無垢フローリングに限らず、木質系のフローリングはそのままでは使用できません。

マンションによっては更に厳しいLL40(数字が小さいほど下階に音がひびきにくい)という場合もあるようです。

新築マンションは、遮音フローリングと呼ばれるフローリングの下にフェルトのようなふわふわの素材が貼ってあるものをが採用されている事が多いです。

踏むと多少沈み込む感覚があるのですが、クッション部分に遮音効果があるのです。

リノベーション後も、同じように遮音フローリングにすれば良いのですが、
無垢フローリングを貼りたい!と思ったときに、フェルト付の無垢フローリングがほとんど存在しない・・・!
(正確には、あるけど好みの幅広はなかったです)

そこで、遮音等級を確保するためにフローリングの下に遮音マットまたはフリーフロアを敷いて、
下階への足音を低減する必要
があります。

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①遮音マットを敷いて使って遮音等級を取る方法

まずはフローリングの下に遮音マットと呼ばれる板を敷いて、無垢フローリングを貼る方法。


遮音マットは厚みが22ミリ程度あるので、
無垢フローリングの厚と合わせると4cm近く床があがります。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: サイレントトライマット.jpg
出典:特殊建販 サイレントトライマットhttp://kaitekisozai.com/ks-lpm220/index.html

このメリットは、フリーフロア敷より比較的安価ということ、
また床のあがりが低いので、他の部屋との段差が数センチで済むことです。

床が数センチしか上がらないという事は、天井高も数センチ低くなるだけなので、
天井低めのビンテージマンションにオススメです。

②フリーフロアで床全体を上げる方法

我が家のリノベーションは、遮音マットではなくてフリーフロアを使用しました。
板の下に支持脚がついていて床のコンクリートとフローリングの間が空洞のようになります。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: pic2.jpg
出典:万協フロア 


無垢フローリングはLDと廊下だけですが、
キッチンの位置を替えたときに新たな排水管を床下に設置する必要があったのでそのぶんキッチンのみ
床を上げる必要があったのです。

壁に向かって調理する形のキッチンから、リビングが見える対面式へとレイアウト変更をしたい場合、
”床を上げる必要がある”というのはリノベでよくあるようで、

リノベ会社さんの施工事例でもキッチンの床だけ10cm程度上がっている写真を見かけたことがあります。

我が家では、元々の天井高さが260cmほどあって高めだったことや、
キッチンの希望のレイアウトではやはり段差が出来てしまうと判明したため、
思い切って家全体の床をあげてバリアフリーになるようにしました。

個室や洗面室という床をあげなくて良い箇所までフリーウェアを敷き詰めていくので、
遮音マット敷よりも費用はかかりますが、
段差はない家になるのでつまづく心配もないし、お掃除ロボットも支障なく使用できます。

そのほか、電気のコンセントを増やしたりあとからリフォームするときにも床下に空間があることで
工事が大掛かりになりにくいという施工上の利点もあるようです。

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