物件探し記録シリーズのその6です。
2019年5月頃。
ほぼ中古マンションのリノベーションという選択肢で固まりつつあったのですが、
希望の立地では予算オーバーになってしまうので部屋探しは ”良い物件待ち” という状況が続きました。
そんな中で夫が「ここのマンションを見に行こう」と持ってきたのが、
まだ工事着工前の新築マンション。
立地は希望通りなのですが、
”物件価格は未定”となっていて、予算内で買えるのかどうかも不明でした。
ここに来て新築?という感じですが、
とりあえずマンションギャラリーに行って話を聞くことにしました。
▼前回記事
その新築マンションは、珍しく「借地権」の物件でした。
借地権とは、建物は所有物になっても土地は所有できず長期間(50年以上)の契約で建てる権利。
営業さんいわく、土地代や解体費という一般的な”所有権”のマンションにはない費用を
毎月払う必要があるとのこと。
ただ、周辺の新築マンションの相場よりも2~2.5割安く、
新築でリノベーションしなければファミリータイプの広さでも予算内で買えそうな金額でした。
その物件は、借地権が60年と設定されているので、
60年後には解体して地主さんに土地を返却することが決まっています。
60年・・・
そのとき私達夫婦は90歳ちょっと。これってどうなんでしょう。
生きている可能性もまぁまぁ高いと思います。
70年だったら100歳を超えるので生存率も低いのですが・・・笑
この物件は借地権という事で見送りました。
一番の理由は、もし途中で売るとなったときに"20年後に解体が決まっている築40年のマンション”
って売ったり貸したりすることが出来るのか??という不安があるからです。
売れなくても管理費などは払わなくてはいけないし、
子供に相続するにも資産ではなく負債になってしまう可能性もあります。
ただ、営業さんの話を聞いていると借地権じゃなくても
「解体費」は積み立てたほうが良いのではないかと感じたし、定期借地権にもメリットがあると思います。
1LDKの部屋もあるので一人暮らしの女性からの問い合わせも多いらしく、
交通の便の良い土地に手の届く価格で買えるというのは魅力だと思います。
そもそもマンションってどのような終わりを迎えるの…?
マンションの寿命は、躯体のコンクリートは70~100年持つといわれているのですが
実際に多くのマンションが作られ始めたのは1970年代からで、
築60年以上の物件は少なく、寿命を迎えて解体されたり建て替えられたマンションもごくごくわずか。
所有権のマンションがどのような終わりを迎えるのかは未知の世界です。
話を聞いて自分でも借地権のマンションについて調べているうちに、
所有権のマンションについても購入するには覚悟のようなものが必要だと感じました。
新築の間取りでもリノベ後を考えてしまう・・・
この頃にはすでに、
・フローリングは無垢!
・パントリーが欲しい
・出来れば土間収納が欲しい
なんて妄想が膨らんでいたので、すでに決まっている新築マンションの間取りだったり
モデルハウスのキッチンを見てもときめき度が低かったです。完全に注文住宅マインドでした。
もう新築マンションは見なくてもよいかなーなんて思っていました。
理屈では新築のほうが良いと思うんですけどね…
分譲の戸建てとか。やはり予算を考えると立地だったり、角部屋だったり、階数だったり
何かしら諦める必要があるんだろうなー・・・。
▼続き ついに出会いが!?