中古マンションのリノベーションで、キッチンの配置を変えた我が家。
ここにガスコンロがあったら良いな!と計画した場所の上に大きな梁(はり)がありました。
今回はちょっとマニアックな話になってしまいますが、ガスコンロ上のレンジフード(換気扇)について書いていきます。

マンションのレンジフードの出口は変更不可!
鉄筋コンクリート(RC)のマンションは新築のときにレンジフードの穴あけがされています。
鉄筋コンクリートは建物を支える大事な構造(木造で言う柱)なので、リフォームやリノベーションで勝手に穴を開けてはいけないし、穴を開けると耐震性にも支障が出てしまうのです。
といっても、15階建のマンションで1箇所くらい穴を開けても支障はなさそうですが…
管理規約というルールで決まっているので、申請してもまず認められないのが穴あけ工事。
(古いマンションで室内の電気温水器から変更してベランダのガス給湯器にするなど、小さな穴あけが認められることがある場合もあるようです)
ちなみに木造住宅の場合は、比較的自由にレンジフード用の穴を開けることができるので間取り変更の自由度が高そうです。
コンロの位置が同じでも向きが違うと…
キッチンのコンロの元々の位置と、リノベ後の位置はほぼ同じ!
ただ、向きが違うんです。


リノベ前のマンションのレンジフードの出口は新築時のフードの横の高い位置にありました。
キッチンだけ天井が低めでコンクリートの梁を貫通して、室外に繋がっていました。
新築時の図面にもそう書いてあるし、実際にキッチン横の窓から覗き込んで見上げると15cmくらいの丸い穴が見えました。
角部屋ではないマンションでは天井裏を通って南バルコニーの壁(かなり上の方)に穴が空いている事が多いです。

梁があっても付けられるレンジフードが存在する
元のレンジフードも、梁の下にあったので付いていたレンジフードは梁部分が切り欠かれたような形状でした。
ただし、梁があるのはレンジフードの横の部分。

横に梁があっても、現場で前のパネルをカットすれば取り付けできるレンジフードは各メーカーにあるんです。
でも後ろ側の梁に対応する商品はかなり限られてしまいました。

やっと見つかっても、我が家の梁はかなり大きなサイズ。ちょうどレンジフードの機能部分になりそうな箇所で、
後梁に対応している商品が見つかっても奥行き方向がオーバーしている事が多く、一度は諦めかけました。
レンジフードがない=2列型のキッチンレイアウト自体が無理という事。
シンクとコンロの位置を逆にすれば問題ないけど、リビングに対面する側はコンロではなくシンクを置きたい!
部屋の中心にコンロというのもちょっと抵抗があるなー。と。
対応する商品はないと思っていたけど、あった!
そんな中、夫が大きな梁にも対応しているレンジフードを見つけてきました。
富士工業のMTRL-5DS-901R Sという製品。


なんと(?)縦25cm、奥行き34cmの梁が奥にあっても取り付け可能!
見た目はカッコいい!おしゃれ!とは言い難いし、最新のお掃除ラクラク系の機種ではありません。
2列キッチンにするにはこれしかない!と採用しました。
金額は工務店経由で10万円以下。
良いレンジフードは20万円以上するので価格は可愛いもんです。笑

使い勝手とメンテナンス
実際に使ってみた感想ですが、特に機能面で不満はないです。
コンロを稼働させると自動で電源が入ることもないので、全て手動でつけ消しする必要があります。
レンジフードといえば、中のシロッコファンが油でベトベト&ギトギトで手洗いするのが大変!!

で、中のシロッコファンと呼ばれる回転する部品。
これをミーレ食洗機に入れて洗いました。(※推奨されていないので自己責任です)
あっという間にキレイになりました、が何度も洗うと塗装が剥げてくる可能性があるとの噂が。。

レンジフードの下の部分、整流板と呼ばれる板は重曹水スプレーをかけて拭き掃除をしています。
重曹水スプレーは油汚れ全般に効くので、周りのキッチンパネルやコンロの五徳にも使えて便利。
最初は完成品のスプレーを使ってましたが、途中からは粉を購入して自分でスプレーで溶かして使うようになりました。
かなりの節約になります。
見た目から気に入って採用したレンジフードではないですが、キッチンパネルがグレーという事もあり悪目立ちすることもなくてよかったです。
色がステンレスなので安っぽい感じはしないけど、ホワイト色があったらホワイトにしていたとのでリフォームする頃(20年後?)には色展開してくれたら良いなー。