自宅マンションのリノベーション工事の記録を書いています。
今回はリノベーションの見積との戦いについて!笑
▼前回のブログでは収納計画について書きました
見積を待つ間、私達(施主側)はフローリングなどの床材やタイルのサンプルを集めたり、家具を見に行って過ごしていました。
図面が出来上がってから1ヶ月近く経った10月、ようやく(?)詳細の見積が出てきました。
そして、出てきた見積をおそるおそる見てみると…およそ300万円オーバー!
現実が一気に目の前に…という感じ。予算内におさまればローン内で、オーバーした分は自己資金になります。
気を取り直して、夫婦で相談して”何を諦めるか”を話し合いました。
テンション下がるし喧嘩になりそうで怖かったですが、それほど辛くはならなかったです。
というのも、300万も落とさず『本当にやりたいこと』は削らずに残したのが大きかったです。
その後、監督さんに会って「こういうことがしたいけどどうすれば安くできるか?」と聞く機会ももらいました。
見減額のために諦めたことを書いていきます。
解体工事:スケルトンにするのをやめた
当初は、マンションの部屋の中にある壁・床・天井・設備など全て取り払う『スケルトンリノベーション』にする予定でした。
減額のために外壁面の壁材(石膏ボード)や同じ形で残すトイレの周りの壁はそのまま使うことにしました。
それだけで30万円ほどマイナスに!
見た目は変わらないので妥協しやすい部分で、精神的にノーダメージです。
これは監督さんが提案してくれました。
解体は人件費だけでなく産業廃棄物の処理費もかかるし、外壁面は剥がしにくいので手間がかかるそう。
家具工事:一部は大工工事や既製品に変更
工事費の中で特に予算オーバーの要因になっていたのが造作家具。
造作家具とは、家具工事の専門業者さんが現場を採寸して手作業で作っていく家具です。
オーダーメイドなので買ってきた物を取り付けるよりも高くなる。
ひとつひとつ見直して、代用できるところは既製品を使うことにしました。
下駄箱 サンワカンパニー
玄関は、造作家具からサンワカンパニーというメーカーの収納棚に変更しました。
ゲタボックスプラスという商品です。カラーはホワイトのみで存在感のないスッキリデザイン。
うちはドアを開けたときに下駄箱がドーン!と正面から見える間取りではないし、
カウンター上の壁にタイルを貼りたかったので木の扉ではなく存在感がない白い方が良かったのでぴったりでした。
しかし!
既製品のデメリットの一つに、サイズが自由に決められない事があります。
105cmの下駄箱を家具工事にする予定でしたが、ゲタボックスという商品は80㎝・120㎝・160㎝…と40㎝単位でしか変更できません。
間取りにあう120㎝サイズが入るように、玄関を15㎝拡張しました。
そもそも105㎝は下駄箱・玄関土間ともに狭めだったので土間が広くなるのは嬉しい。
でもその分クローゼットが小さくなってしまいました。
下駄箱の幅だけ広げて、クローゼット側の壁はそのまま・・という選択肢もありましたが、
クローゼット側も揃えて土間を拡張したのは夫の意向です。
パントリー吊戸棚:サンワカンパニー
パントリーは高い位置に吊戸棚を作ってもらう予定でした。
ところが見積を見ると吊戸棚だけで10万円以上。
そんな目立つ位置でもないし、少しでも安くしたい!ということでサンワカンパニーの商品にしました。
最初はリクシルなどのシステムキッチンの吊戸棚や、IKEAキッチンの戸棚も検討していました。
合うサイズがなかったのでサンワカンパニーになりました。
厳密に言うと横幅の問題ではなく扉の幅の問題で、扉の幅が40㎝あると前にある梁にぶつかってしうので、扉幅の狭い物を探していたのです。
(40㎝×3枚=120㎝幅ではなく30㎝×4枚=120㎝幅という構成)
この商品は『MUJIシステムキッチン』という無印良品とサンワカンパニーのコラボキッチン。
キッチン本体は買わずに吊戸棚だけを購入できる事も突き止めました。笑
オーク色・ウォルナット色・グレーの3色ある中で選んだのはグレー色。
この色はカタログやWEBにグレーの写真がなくて、色サンプルを注文して実物の色を確認しました!
本棚:扉をなくす
ワークスペースの本棚、最初は引き戸の扉をつけて隠せるようにするつもりでした。
扉をつけると家具の工事、扉がなければ大工さんが棚板を壁に埋め込んで作れるので減額可能。
しかも引き違いの扉って扉が2列になるのが通常な中、閉めたときにフラットになるような金物を使う扉を指定していたので大きな金額になっていました。
扉を無くすと背表紙が見えてしまいますが、リビングからワークスペースの本棚は死角になる位置にあったので特に問題ありませんでした。
トイレ収納:既存をそのまま使う
トイレは便器の交換は予定していましたが、以前と同じ場所に同じ向きで設置する予定でした。
元々トイレの背面にあった収納棚を作り変える予定でしたが、それだけで20万円近くかかることが分かったので、
そのまま使う事にしました!
扉の木目調の色が本当は気に入らない…けどあとからシート貼れば良いかなと妥協することができました。
リビングの収納:大工工事+扉に
リビングに家具として作ってもらう予定だった、TVボードがわりの収納棚。
それも40万くらい…と高額になったので大工工事にしました。
箱と棚板と扉という構成を、壁と棚板と扉に。
大工工事と家具工事の違いは、大工さんの腕によるみたいですが、引き出しや箱と扉で構成された収納を現場で作ることは難しいそう。
小上がり畳の下にキャスター式の収納があって、そっちは大工工事にはできませんでした。
内装:仕上材を変えた
トイレのメラミン壁・床のタイルをやめた
トイレを掃除しやすくするということで、壁はメラミン(水に強くて壁紙より硬い素材)を貼って、床はTOTOのハイドロセラフロア…という構想がありました。
商業施設で使われるような仕上げでお手入れが楽だし臭いなども防いでくれる優れもののようですが、金額を見てあきらめてしまいました。
監督さんもやったことがないそうで、見積も”概算”だそうですがクロス張と比べるとプラス20万円以上かかりそうでした。
小上がりの大谷石はやめた
小上がり部屋にアクセント壁として使おうと思っていた大谷石。
金額というよりも、見積を出してもらうまでの間に気が変わって採用をやめました。
金額も数万の節約に…。大谷石は好きだし高齢になっても飽きなそうなので次の家造りのときに取り入れたいな!
フローリング変更
見積してもらった床材からメーカーを変更しました。種類は同じ、オークの挽板フローリング。
たまたま気に入ったフローリングがあったからで、減額目的で選んだわけではないのですが、1㎡あたりの金額が2000円くらい差があったので7万円くらい減額できました。
300万という金額に対しては微々たるものですが・・・(金銭感覚崩壊)
床は大事な要素なので、ちょっと無理してでも気に入ったものを選びたいという気持ちがありました。
漆喰メーカー変更、一部はDIY
漆喰は種類によって金額も多少違うそうで、壁の面積は床よりも更に大きいので材料費が違うと差が大きくなります。
リビングと廊下はメインで漆喰を使う予定で、範囲はそのままで種類を変えることで10万円以上減額することができました。
寝室と子供部屋の壁は「ビニールクロスの上から塗れる漆喰」を自分で塗ることにしました。
大変そうだけど、10万円以上の減額。がんばろう・・・・!!
ホーローパネルの範囲を変えた
ホーローのパネルを壁に貼ることでマグネットがつくしホワイトボードとしても使える!
これをパントリーとワークスペースの壁につける予定でしたが、まぁまぁのお値段(1枚2〜3万)だったのでパントリーだけにしました。
将来どの程度使うかも分からなかったので減らしました。
便利そうだし、子供がもっと大きかったら(小学生〜高校生)妥協せず採用してたかも。
あとから思った『できればしたい事』はすべて諦めた
見積を待ってる間にも、雑誌やWEBで素敵な家をたくさん見てしまうわけで、余裕があればこうしよう!と思ったことがいくつかありました。
扉は全部作り物のほうがかっこいいなーとか、寒くなってきたし床暖房がやっぱりほしいなーとか。
でも見積が出てくるとまったく余裕がなかったので、プラスすることはなかったです。
最初から希望していたことのほうが優先順位はやはり高かった!
あとはキッチンのセラミック天板。
サンプルを見たら、耐久性は良さそうだし熱にも強そうだし良い素材!と思ったものの、高すぎてやめました。
増額を受け入れた(+100)
見積を調整するのは難しかったですが、夫がこだわっていたあれこれを意外にもスパッと諦めてくれたおかげで大して揉めることもなく乗り切れました。
といっても造作家具と解体工事でかなり減額できたものの、その他は数十万単位で減額できるものはなく、
結局、予算100万円オーバーした状態で進めていきました。
二重窓(インプラス)、天井のルーバー、スピーカー付ダウンライト、ミーレ食洗機やオーダーキッチンなど、仕様を落としても暮らせるであろう贅沢品もあったけど、どれも妥協できませんでした!!
次回からは工事編です▼