キッチン天板の話。
我が家のキッチン天板は人工大理石(デュポン・コーリアン社製)の天板です。
決めるまでに色々な素材の天板を検討したので、今回はその経緯を書いていきます。
過去に使って慣れているステンレス天板
キッチンの天板(ワークトップ)は、主流なのは人工大理石とステンレスと言われていますが、
今まで住んできた実家や賃貸は全てステンレス天板のキッチンでした。
注文住宅などでは、人工大理石とステンレス、それからセラミック製も人気なんだそう。
(あと最近はモルタル、モールテックスなどのコンクリート系の新素材も)
価格やグレードは、セラミック>人工大理石≧ステンレス なのかな?
ステンレスが劣っているわけでは決してなくて、衝撃や熱にも強いし人気の素材です。
使い慣れたステンレスは”間違いない”と思える素材だし、
天板が何であろうとシンク部分はステンレス製が熱にも強く主流なので、シンクはステンレスにするつもりでした。
シンクがステンレスなら、天板もステンレスにするとつなぎ目が段差や溝が一切なく一体で作れるので掃除もしやすく綺麗です。
ただステンレス=シルバー色。家の雰囲気的に、天板をグレーにしたくなって人工大理石なども検討し始めました。
ステンレスVS人工大理石天板 というのはキッチンを新調する人にとって悩みの一つのようです。
ちなみに”人工”ではない天然の石は、人工大理石などに比べると水分に弱く染みが付きやすいそう。
価格的にも高価なこともあって、最初から考えていませんでした。
知ると欲しくなってきたセラミック天板
セラミック天板は、2015年くらいからLIXILのリシェルというシリーズがTVCMをしていて、
CMでは(うろ覚えですが)まな板を使わずに、天板の上で野菜を切っていました。とにかく強い!
人工大理石だったら、おそらく傷がついてしまいそう。
とても強度が高く、熱にも強い。フライパンも鍋敷きなしでも大丈夫、薬品も染みこまない…
色も、ザ・大理石というマーブルがかったものもあれば単色に近い柄もある。
セラミック天板って最強なのでは??!と思うのですが、やはり高価。
LIXILのキッチンは規格サイズなのでまだ超高級とまではいかないけど、
我が家はオーダーキッチンを予定していました。
しかもシンクとコンロが向かい合うⅡ型のキッチン。
キッチン天板は2枚必要です。
一度、セラミック天板だけの見積を取ってみたところ80万オーバー。天板だけの金額です。
これでセラミック天板はあっさり諦めました。
セラミック自体は、サンプルを見ても「これは床タイルのサンプル?」と間違えるような
ありふれた素材に思えるんです。素材自体はそこまで高価なわけではない。
でもキッチン天板となると1枚が継ぎ目なく大きなサイズで、
それをカット・板に貼り付ける加工する費用、さらに搬入・取り付けなどの人件費がかかってきます。
ちなみに、見積したメーカーはAICAで扱っていた「ラミナム」というイタリア製のもの。
石の柄が多いですが、無地に近い色もあります。
人工大理石も同じですが、まっさらな無地よりも細かい柄がついている方が汚れも目立たないし高級感ありました。
大柄のマーブルも高級感はかなりあるけど、目指す部屋の雰囲気とはちょっと違うかなーと。
カットサンプルを貰ったので、人工大理石(コーリアン)と比べるために2つのサンプルをぶつけてみたら、
人工大理石の角が欠けました・・・!ラミナムは無傷。
耐久性抜群なんだろうなーーー
ラミナム以外にも、デクトンというセラミックシリーズがあり、こちらのほうが知名度が高いようです。
セラミックをあきらめ、クォーツストーンか人工大理石か。
建材を多く扱うメーカーのAICAによると、
石系天板のグレードはセラミック>クォーツストーン>人工大理石なんだそう。
人工大理石はコーリアンというアメリカのメーカーが有名ですが、
それよりクォーツストーンの方が高価だそう。
システムキッチンメーカーのタカラスタンダードやナスラックの高級グレードは、
クォーツストーン天板のキッチンなんだとか。
AICAのクォーツストーンは「フィオレストーン」というメーカー品。
写真は2021年現在のもの。
一部のみですが、ツヤのあるもの、石の模様が特徴的な柄が多い印象でした。
私達の好みは、無地に近くマットな色柄の天板でした。
フィオレストーンは天然大理石のような高級感のあるマーブル模様や、御影石のような粒の柄が多かったので
採用は見送ってしまいました。
(AICA以外のクォーツストーンにはABC商会のサイルストーンもあるので、気になる方はチェックしてみて下さい!)
キッチンに対してはそれなりに調べたつもりですが、
実際にショールームを回る時間はあまり取れず、AICAで気に入った色のあったコーリアンの人工大理石にしました。
決定したのはデュポン・コーリアンの人工大理石「ニュートラルコンクリート」
デュポン社は、アメリカでは有名な大財閥の化学メーカーだそう。
テフロン加工の”テフロン”もデュポン社が開発したらしいです。
コーリアンもデュポン社が開発した
石目調の柄がたくさんありますが、比較的おとなしめの柄だったのがプライベートコレクションというカテゴリー。
この中の「ニュートラルコンクリート」に決定しました。
サンプルを並べて、壁側のキッチパネルや引き出しの板材のサンプルと見比べて違和感のない色柄にしました。
よーーーく見るとツブツブが入っています。
いやーキッチンの素材は奥深い。
Instagramでオーダーキッチンを紹介しているアカウントを見ていましたが、
キッチンにかける熱量は他の場所とはランクが違う!といった印象でした。