リノベーションで絶対に取り入れたかったのが、食洗機。
それも、国産メーカーの引き出し式ではなく、幅60cmで扉がガバっと開く海外製の物でした。
AEG、ガゲナウ、BOSHなど色々あるのですが、
一番日本でメジャーな、ドイツのミーレ社製の食洗機を導入しました。
感想と、どんなふうに使っているのかを書いていくので、迷っている方の参考になれば嬉しいです。
海外製の食洗機は洗浄力が高いとはよく聞いてましたが、乾燥機能がついていないとも・・・!
そして国産品よりも高額なので、悩んで色々と調べていました。
ちなみに購入した機種は、6620SCi。
(2020年秋以降は食器用間仕切りがアジア仕様になったG7104C SCiがほぼ同じ機能)
「ミーレ○○周年記念特別機種」などのキャンペーン商品を除くと最安機種です。
(といっても定価で30万円以上…!)
ミーレ食洗機の魅力
まず他の海外製にも言えることですが、容量がとにかく多くて、洗浄力が強い、更に静か!!
これが大きな魅力です。
圧倒的容量の大勝利
ミーレ検討中の人は「うちはそんなに大人数じゃないしPanasonicの深型で充分なのでは?」と思うかもしれません。
私も、購入したg6620は”14人分の食器の容量”とされていたので、パーティーでもしない限りオーバースペックに感じました。
でも、洋食のお皿って、平たいものが多くお椀ものが少ないんですよね。でも現実的に日本の暮らしで和食器が多い場合14人分も入りません。笑
平たい皿2~3枚分くらいのスペースをつかって深めのお皿1枚を入れる感じ。
それでも家族4人くらいだったら、朝昼晩の食器は余裕で入るかと思います。
欧米の家庭では、予洗いせずに1日分の食器を夜まで溜め込んで、夜間に一気に洗うのが一般的な使い方だそう。
想像以上の洗浄力
そして洗浄力ですが、期待以上です。
食器を詰め込みすぎて水がかかりにくい場所にあったせいで落ちきれてないこともありますが、
油汚れには特に強いので、導入してから揚げ物の頻度が増えました。フライパンやお鍋もいけます。
ちなみに以前は、出産を期に3年ほど置型の食洗機を使っていました。
以前のものと比べると特に大きく差を感じるところは容量以外では音の大きさ。
食洗機を使うと、キッチンにいるとTVの音が聞こえないくらいだったのが、ミーレだと動いてるか心配になるような静けさです。
導入のハードル
デメリットは国産食洗機より高額なこと…と思われるミーレの食洗機ですが、
導入するまでのハードルが高いのが難点です。
まず既存のキッチンを残したまま一部の棚を撤去して食洗機を取り付けるというのは、
幅が変わるだけでなく給水管と排水管を新たに設置する工事が必要になってきます。
(キッチン取り付け業者さんだけでなく、水道屋さんの工事が必要!)
それから新築やリノベなどでキッチンごと新しいものを設置する場合でも、
システムキッチンの場合はメーカーで販売していなくて工事会社での別途手配工事になったり、
できても45cm幅のみOKだったりと制限があったり、
キッチン下部の引き出しとミーレ扉下のラインが揃わなくなるなど、いろんな問題があるので注意が必要です。
主要メーカーだとWOOD ONEのキッチンはミーレ食洗機がカタログに載っていました。
他のメーカーはショールームなどで確認してみてください。
我が家は新規のオーダーキッチンでリノベーションのタイミングで導入しました。
オーダーキッチンの場合は食洗機の配置も自由なので容易に計画することが可能です。
我が家のミーレの使い方
使う頻度
我が家の平日は寝る前に1回だけ回しています。
朝ごはん:2人分(息子・私)の食器+フライパン・ボウル・包丁・まな板1つ程度
夜ごはん:3人分(息子・私・夫)+たまに昼のお弁当箱 +まな板・ザル・ボウル・フライパン・鍋・炊飯器の内釜、保育園のコップ
これが全部ギリギリ入るかなーという容量。
コップが朝と夜の分、更にお茶と牛乳やコーヒー用と分けていると数が必要です。
そして休日、家で3食食べる日は1日2回。
朝ごはんの前に前の晩に洗った分を食器棚にしまって、朝〜昼の食器を昼ごはん後に洗います。
そして昼過ぎから夜ご飯までの分を寝る前に洗います。
引っ越したときには新型コロナウイルスが流行し始めた2020年春だったので、
保育園が一時期休園になったときは3食作ってテレワーク。食器洗い機に助けられました・・・
使うのはノーマルウォッシュモード✕フィニッシュ洗剤
引っ越し前にミーレの代理店のスタッフさんが取扱説明をして教えてくれたので、
モードは「ノーマル」、洗剤は「フィニッシュ」で洗っています。
色々なモードがある中でスタッフさんのおすすめは「オート」または「ノーマル」
私は食洗機に入れるときに残った食材やソースはシンクで軽く流しているので、
そうなるとオートよりもノーマルのほうが良いそうです。
オートだとAIがお皿に(ぱっと見は)汚れがないので、短時間の洗浄になってしまうそう。
洗剤は、購入時についてくるミーレ純正の洗剤というのがあるのですが・・・
高い・・・!我が家の頻度だと月に6000円くらいかかります。
あと洗剤の他にリンスもあって、お試しで使った感じだとリンスの有無で乾き方が違ったのですがリンスも高い・・・
ちなみにリンスは入れている人は3割くらいで、リンスなしで使っている人が過半数だそう。
スタッフさん曰く、「純正の洗剤使っている人は全体の2割くらい」らしいです。
そしておすすめはフィニッシュ。
フィニッシュはアメリカ製らしく、近くのスーパーには売っていなくて4店舗探してホームセンターでみつけて買いました。
探す手間が面倒なので、今はネットで大量に購入してストックしています。
コストコにも売っていました。
引っ越し直後は、以前の置型食洗機のときに使っていた国産の食洗器用洗剤が余っていたのでそのまま使っていたのですが、
フィニッシュに変えてから洗浄力が増しました!!
純正ミーレ+リンスと比べると乾き具合は劣るので、和食器特有のお椀の裏の丸に水が溜まっていることはしばしば。
食器をしまう時はお椀の底を軽く拭くか、いちどひっくり返して自然乾燥するのを待ってから棚にしまってます。
ちなみに乾燥機能なしでどうやって乾燥するのか?という点ですが、洗浄が終わったら扉が20度くらい開くので蒸気が出て乾燥を促すのと、庫内全体が高温になっているので陶器や磁気の食器は熱伝導率が良いのか乾ききっている事が多いです。
フライパンやボウルも、陶器ほどではないけど結構乾いてます。
タッパーやプラスチックのコップは水滴が残っていることもあるので、樹脂系とは相性があまりよくないみたい。
油汚れは完璧に落ちているのでそれでも手洗いしようとは微塵も思いませんが・・・笑
庫内が少量食器でスカスカの状態よりも、あふれるくらいに入れて熱をもたせたほうが乾きが良かったりすので、
そのあたりが乾燥機能のある国産食洗機とは真逆で未だに慣れない部分ではあります。
フィニッシュにもリンスがあって、こちらも何度か使ってます。
リンスを入れると明らかに乾きが良いです。
ある程度まとめ買いしてます。リンスはいちど入れるとしばらく入れなくて良いのですが、ズボラなので気づいたらリンスが切れていて、「なんか乾き悪いなーリンス切れかな?」となってから入れてます。笑
なくても拭けば良いので、リンスは食器をしまう人の性格と経済状況次第かなーと。
純正でもフィニッシュでも、まとめ買いするのはおススメです。
ミーレを使ってみた感想
乾燥はいまひとつ??
正直、今まで使っていたパナソニックの置型式のほうが乾燥機能は上でした。
工事前から期待値が高かっただけに、慣れるまでは”高かったのに、しまう前に拭く手間が増えた〜〜”と思ったこともありました。
(もう慣れたので何も思わないですが。)
子供がいるとプラスチック製の食器をよく使いますがプラスチックは乾きが悪いです。
お弁当箱や水筒のような複雑な構造の物も自然には乾きにくいです。
洗浄力は圧倒的にミーレ優勢なので、
日本製の予洗いを前提とした食洗機とはまったく別の商品のような物だし、引き出し式の食洗機よりもミーレのような”フロントオープン型”のほうが食器の出し入れはしやすくなりました。
ただ基本的に平皿用の仕切りで、和食のようなお椀、小鉢、お茶碗などの深めの食器を並べると、
お椀ひとつで平皿3枚分の仕切りをまたいで使ってしまったり、十数本分のワイングラスホルダーがついてたり。
海外製だなーと思う点がいくつかあるので国内メーカーにもっと頑張って日本人に合った仕切りの大きな食洗機を作ってもらいたい。
追記:
と思っていたら、2020年秋からの新機種はアジア仕様バスケットになり和食器を多用する人には使いやすいはずです。
いいなーいいなー!!
大容量なので食器の数が必要。ということは食器棚も必要。
さらに、大容量だからといって水切りかごも無しにはならなかったので、
(少なくとも我が家では)水切りカゴのスペースも必要・・・
スペースがもったいないと感じたり、1〜2人暮らしだったり、
使用回数が少ないほうが長持ちしますが、1食ごとに洗うなら45cm幅を検討するのも良いかと思います。
一度買うと戻れない
もし壊れてもまた買います。というくらいライフラインのような存在になってしまった食洗機。
夫もミーレ信者になってます。
ある意味、人をダメにする食洗機・・・なのかも。