物件探しシリーズその3です。
前回書いた中古のテラスハウスの内覧から次の物件を見に行くまで
およそ半年ほど間が空いてしまいました。
当時の賃貸マンションはとにかく”冬寒いから早く引っ越したい”という気持ちだったので、
夏になると引っ越しモチベーションも薄れてしまいました。笑
前回記事はこちら▼
そもそも中古マンションって将来性はどうなの?
中古のテラスハウス型マンションを内覧してから急に、
中古の物件を選ぶ事自体に不安を感じてきてしまいました。
メリットばかりかと思ったマンションリノベ
リノベーションを知ったのは学生時代。
それまではリフォームといえば50~60代の定年後に、数十年前に建てたマイホームに対して行うイメージでした。
初めて「中古マンションをリノベーション」という選択肢を知った時は
自分にとっては目からウロコ。
マンションって間取りを替えることができるのか!
自分が好きな壁紙や造作家具に囲まれた生活がしたい!
中古で買えば、新築では手が届かない土地のマンションでも割安になる!
キッチン、浴室、トイレが変わるだけでも新築のようになる!
注文住宅みたい!店舗みたい!
外観が古いのもむしろレトロでかっこいい!
なんて考えていました。
元々インテリアや間取りを観る事が好きなので、
多少のデメリットはあっても都会派の庶民にとっては圧倒的にメリットが大きい。
でも自分の家となると、「築30年のマンションを買って、いつまで住める?」
と不安になってきたのでした。
分譲マンションのデメリット
分譲マンションは大昔からあった訳ではなく、
戦後に徐々に普及したものなので、築100年を超える戸建ては存在してもマンションは存在していないのです。
マンションの事を調べるうちに以下のような事が分かってきました。
◆マンションを建て替える事は、実はすごく難しい
◆コンクリートの寿命より先に配管や共用設備が老朽化する
◆万が一生活に困ったときに、売りやすいマンションでないと苦労する
◆売れるマンションは、とにかく立地の良さ&駅チカ
駅から徒歩圏外の物件は、よほどの魅力(眺望や外観が良かったり・大きな公園の側など)がないと
地縁のある人にしか売れない
*地縁:両親が近くに住んでいたり会社の近くだったりと、ゆかりのある場所
◆マンションの買い手がつかないと、販売価格が下げるしかなく最後はスラム化していく
◆マンションの多くは1970年以降に建てられてまだ寿命があるので、今後は社会問題化していく
etc
マンションは中古・新築を問わず様々な心配事が多かったのです。
ましてや築30年のマンションを購入したら、すぐに老朽化問題と向き合うことが多くなりそう。
調べているうちに、
「もしかして、もしかしなくても戸建ての方が良いのでは・・・・??」
と感じるようになってきてしまいました。
人生100年時代、あと30年しか住めないマンションを購入するのは怖すぎる。
戸建ても同時に検討することに・・・!
戸建てに惹かれ始めた私は、
マンションと戸建ての両方の物件を検索し始めるようになりました。
戸建てにすると、屋根や外壁のメンテナンス費用もマンション以上の金額を自分で積み立てていく必要がありますが、
予算の増額をしても良い理由もあります。
駐車場代や毎月取られる修繕費、管理費はマンション特有の費用なので戸建ての場合は一切不要。
修繕費や管理費は月に2~3万ほどかかるので数十年払い続けると考えると1000万以上になります。
駐車場代も不要になるので、
40年くらい住むとして、我が家の予算と周辺相場から計算するとマンションの方が費用は1000万円くらい高くなりそう。
固定資産税も、意外にも木造住宅よりマンションの方が高い事が多いそう。
戸建てとマンションの解体、建て替えの費用の差は考えていないので、素人なりのざっくりとした計算ですが、
老後の事についてもノープランよりも家造りのタイミングで考えるべきだと感じました。
(考えても予測がつかない要素が多いですが・・・)
それでもマンションが良いと思った理由
戸建てとマンションと同時に検討してみたものの、
結論から書くと、それでもマンションにしようという結論が出ました。
予算を1000万上乗せして考えても、希望の立地に注文住宅を建てる費用としては足りなかったからです。
「中古戸建て+リノベーション」または「分譲住宅」でないと手が届きませんでした。
条件次第では良いと思った”中古戸建てを買ってリノベーション”
中古戸建ての場合、ネットの情報だとそのまま住めそうな素敵な家もあれば、
建て替え前提のボロボロ物件もあり玉石混交です。
何よりも”思ったほど安くない” そして ”そもそも物件数が少ない”
古い家を解体してから販売しているせいなのか、中古マンションと比べると比較検討する物件がなく、
「学区限定」などでエリアを絞って探すとなかなか良い家に巡り会えないだろうな・・・という匂いがしました。
マンションのように類似物件が少ないので、
売りたい値段で売りに出しているような印象もあったので、実際に取引価格はだいぶ下がっている可能性もあります。
が、とにかく高い。
希望のエリアで、立地や建物面積が同等の新築分譲住宅と比べると1~2割安いくらい。
リノベーション費用を含めても新築より1~2割安くなって欲しいところですが、
戸建てはマンションリノベに比べて高額費用になってくるため、完全に予算オーバー。
個人的には中古マンションだと妥協できる”外観”も、
戸建てだと気になるし、気密・断熱性能もアップさせたいし・・・
中古戸建てを購入して、費用を抑えてリノベして20~30年ほど暮らしたあとで、
老後は住み替えたり建て替えるのが理想だったのですが、
どうやら希望のエリアでは不可能そうでした。
ある程度広い土地でも1,000万以下で手に入るような場所だと、
日当たりや眺望にも恵まれて良い戸建てライフが送れそうな気がします。
ガーデニングとか、お庭プールとか、マンションでは出来ない事も沢山あるので
考えれば考えるほど、優先事項を決めることが重要になってくると感じました。
夫にも、マンションの懸念点や知識が改定あるWEB記事を読んでもらいましたが
「戸建てなら新築がいい」そうで・・・。憧れがあるようで、何を言っても駄目そうでした。
というわけで、あっけなく崩れ去った「中古戸建てリノベ」ですが、
個人的は特にDIYが得意な人には夢があって良いかなと思いました。
ちなみに色々と物件情報はチェックしていましたが、内覧に至った戸建て住宅は1つもなかったです。
続きはこちら▼