こんなタイトルで、のっけから結論ですがリノベで導入したかったガス衣類乾燥機のリンナイ製「乾太くん」を泣く泣く諦めました。
戸建てに住む人にとっては、設置場所さえあればぜひ乾太くん導入!というくらい魅力的な乾燥機ですが、マンションの場合は『そもそも設置できない』という事も多いのです。
なぜ欲しかったのか、なぜ諦めたのかを詳しく書いていきます!
ガス乾燥機の魅力

最新式の洗濯機は縦型もドラム式も当たり前のように乾燥機能がついていますが、乾太くんの魅力はというと・・・
圧倒的な時短効果!
ガス乾燥機の一番の魅力は、圧倒的な時短!1時間で洗濯物が5キロ乾きます。

個人的な話ですが、以前使っていたのは2010年製の縦型洗濯機。
仕事で不在の昼に乾燥機能を使っていました。便利ですが乾燥にかかる時間はなんと5時間!
仕上がりも糸くずのホコリが付いていたり、タオルのふわふわ感もイマイチ。
外干ししたほうがタオルの痛みも少なく長持ちしました。
その後、子供が生まれて洗濯量が倍増!
仕上がり以上に、乾燥時間の長さが気になり始めました。
赤ちゃん時代は吐き戻し、汗かき、よだれ。育休から復帰すると保育園の着替え、食事タオル、足拭き。
週に2回で済んでいた洗濯が、1日2回洗濯機を回す生活になったのです。
1回目は外干し、2回目は乾燥機能を使って朝まで洗濯機を回していました。
一番大変なのが胃腸風邪を引いた時。
何度も吐くので掃除に使った雑巾、シーツや毛布などすぐに洗いたい洗濯物との戦いです。
子供1人で結構な量だったので、2人3人と多いほどガス乾燥機が活躍することは間違いないと感じていました。
タオルがフカフカに!
洗濯洗剤のCMで畳んだタオルの高さが違う!フカフカだ!
みたいな映像があると思うのですが、ガス乾燥機はまさにそれ!

シーツなどの大きな物もすぐ乾くので、冬に毎日乾きたての暖かいシーツで寝るのも夢ではなさそう。
外に干すより衛生的
ガス乾燥機は、室内干しの雑菌やカビの心配もなく、外干しでの花粉の心配もないというメリットもあります!

不在のときの雨の対策で室内に干す人、花粉症で花粉が気になって外に干したくない人も多いと思います。
我が家も室内派で、以前の賃貸では窓のカーテンレールに洗濯を干し、空気清浄機の送風機能を稼働させていました。
(除湿機やサーキュレーターを持っていなかったので)
タイマー機能もなく、仕事の日中はずっと回しっぱなし。電気代が気になっていました。
室内干し用の抗菌洗剤も売られていますが、肌の弱い赤ちゃんには不向きと聞いたので避けていたら、部屋干しの臭いが気になることも多々ありました。
気になる設置費用は??
乾太くんはガス乾燥機なので、一般的な電気式の洗濯機と比べると設置費用がかかります。
本体の費用
乾太くん本体はネットショップ価格では10~12万円程度。
人気なのは、家庭用5KGデラックスタイプと大容量8KGタイプ。
8kgタイプはデリケートコースがないですが、容量が大きいので大きな洗濯機で洗ったものを全てまとめて乾燥することが可能。
設置費用
電気乾燥機であれば個人でも設置可能ですが、ガス乾燥機は「排湿ホースの取り付け」のため専門業者を呼んで取り付ける必要があります。
その人件費的な料金とは別でかかるのが電源コンセントの設置と「ガスコンセント」の設置です。
電源コンセントに関しては、洗濯機の上の場合は洗濯機用のコンセントを使える可能性が高いです。
ガスコンセントとは、ガスファンヒーター等を家庭で使用できるガス栓の事。
ガスコンセント、ガスコックなんて呼んだりもします。

分譲マンションの場合は新築で付いている場合もあれば、ない物件もあります。
通常はコンセントと同じように壁に埋めこまれていて、ガス暖房器具を差すことで使用できます。
ガスコンセントを新たに設置する場合、ガスの工事費用は5万以下という場合が多く、それに加えて配管のため壁や床に穴をあけたり、あけた穴の補修の手間があったり、場合によっては配管を隠すための工事、壁紙を張り替える工事が追加されて10万円以上の工事費になる場合もあります。
戸建ての注文住宅の場合は、新築時が絶好のタイミングでガスの配管工事を計画しやすいし工事費も比較的おさえる事が可能。
新築のタイミングの場合は設置費用と本体の費用で20万円程度の工事費が相場になってきそうです。
マンションの壁では排湿ホースが通せない?!
やっと本題ですが、鉄筋コンクリート造のマンションの場合。
新築時からガスコンセントがついている物件もあります。
でも、外壁面はコンクリートなので排気ホース用の穴を開けるのは至難の技。
コンクリート造のマンションの場合は、木造と違って外壁自体に穴を開けるとマンションの管理規約違反となる場合がほとんどです。
許可が出ても、鉄筋コンクリートの鉄筋部分にぶつからないように専用器具でレントゲンをとってから、鉄筋にかぶらない位置に穴をあける必要があったりします。
この排湿ホースの設置が困難で、我が家は設置を諦めました。
ベランダに直置きしてはどうだろう??
ガス栓さえ設置できれば、一番導入しやすい方法はベランダに直置き。
そうすれば排湿ホースは不要になります。
ガス栓と電源はリノベーションのタイミングなどで使っていないエアコンの穴や通気孔をつかって、ベランダに通します。
この方法であれば我が家にも導入可能ではあるんです。
でも屋内設置に比べると機器が劣化しやすかったり振動音が隣の住戸に響き渡る危険があるんだそう。
それなら室内に置きたい・・・!!
それに乾太くん本体は、かなりの大きさがあるので狭いベランダにズドーンと置かれると、
リビングから窓の向こうが乾太くんビューになる恐れも…
壁の給気口を利用して排湿ホースを通すのは?
排湿ホースを取り付ける場合は設置条件にこんな文章があります。
・直径80mmのホースを使う場合は曲がり回数はホース8Mに対して2曲がりまで
・直径100mmのホースを使う場合は曲がり回数はホース10Mに対して4曲がりまで
マンションの場合は部屋の空気を入れ替えるための空気孔として直径100mmの穴が空いている可能性が高いので、その穴を一つ潰してしまえば設置可能。

築古マンションでなければ、このような通気口が壁にあいていますよね?
これを寝室や居間でなければこの穴を排湿用に使っても差し支えないと思います。
ただ、曲がり回数の制限をかわすには空気口のすぐそばに乾太くんを設置する必要があります。
ちなみにコンクリート造のマンションで元からあいているといえばエアコン用の穴!
ですが、穴の大きさはは75mmなので、5mm足りず。
ここをエアコン用の穴で排気可能にしてくれたら、マンションの物置部屋につけられる!という人は多いはずなのでかんたくんの商品でどうにか75mmOKに改良してくれたらなーというポイントです。
窓を使って排湿ホースを取り付け
もう一つの方法として、窓を利用して排湿ホースを取り付ける事もできます。
窓付近に本体を置いて窓用のパネルを利用すれば設置可能。

これって室外機の置けない部屋に窓用クーラーを設置する方法にすごく似てるのですが、どうしても窓を少し開けた状態になるので窓の鍵が新たに付ける簡易的なものになってしまいます。
隙間風も気になるところですが、防犯面は更に気になるので特に低層階の場合注意が必要です。
断念した理由は、設置位置の問題
我が家の中古マンションリノベ計画では、寝室かパントリーの位置であれば設置できる可能性がありました。
更にはベランダであればガスと電気の工事をすれば確実に置くことが可能でした。
検証していませんが窓の部品を使うことで取り付ける事も可能だったと思います。
間取りの計画と設置可能な場所がうまく合わなかった
それでも断念した理由は、洗濯機のある洗面脱衣室から離れてしまう事。
できれば乾太くんは洗濯機の上か横に置きたかったのです。
窓は断熱性をあげるために二重サッシのインプラスを計画していたので、かんたくんの為に気密性を下げる事も避けたかった。
最優先事項が乾太くん!となれば、優先的に間取りを考えたのですが、
「評判が良いし導入したいな~」程度のモチベーションだったので、割と簡単にあきらめてしましました。
が、今でも評判の良さや使っている人の話しを聞くと未練が出てくるほど魅力的な商品。
戸建て住宅を新築する人には設置のハードルが比較的低いので計画中の方、置ける環境にある方は是非検討して欲しいです。
特に、 "1階で洗濯して2階のベランダに干す"という間取りの場合は濡れた洗濯物(重い)を持って階段を上がる必要がなくなるので値段以上に価値を感じることができると思います。
電気のドラム式洗濯乾燥を購入しました
そんな我が家は引越し後、縦型の洗濯機を卒業して、電気のドラム式にしました

乾太くんほどではないですが、やはり10年前の縦型と比べると乾燥機能は格段にアップしているし、自動洗剤投入がとにかく便利。外出中に洗濯から乾燥まで連続して出来るのも、乾太くんにはない魅力で満足です♪
ただ金額はかんたくんより高いのと脱水音がうるさいのが難点…。
そのほか、自宅リノベでこだわった場所についても色々ブログに書いているのでぜひ読んでみてください ↓
