最初から結論を言うと、今回のマンションリノベでは導入したかったガス乾燥機のリンナイ「乾太くん」を泣く泣く諦めました。
戸建てに住む人にとっては、設置場所さえあればぜひ乾太くん導入!というくらい魅力的な乾燥機ですが、マンションの場合は『そもそも設置できない』という事も多いのです。
なぜ欲しかったのか、なぜ諦めたのかを詳しく書いていきます!
ガス乾燥機の魅力
- 時短効果
- タオルふかふか効果
- 菌や花粉がつかない衛生的
最新式の洗濯機は縦型もドラム式も当たり前のように乾燥機能がついていますが、乾太くんの魅力は圧倒的な時短効果!ガス1時間で洗濯物が5キロ乾きます。これが一番魅力に感じたポイントでした。
子供が小さいと、吐き戻し、汗かき、よだれ。保育園に入ると着替え、食事タオル、足拭き・・・と週に2回で済んでいた洗濯が、1日2回洗濯機を回す生活になったのです。
特に大変なのが胃腸風邪を引いた時。
何度も吐くので掃除に使った雑巾、シーツや毛布などすぐに洗いたい洗濯物との戦いです。
そして比較するとタオルのふかふか度合いが天日干しと雲泥の差!
シーツなどの大きな物もすぐ乾くので、冬に毎日乾きたての暖かいシーツで寝るのも夢ではなさそう。
更に、外に干すより衛生的だしカビや雑菌も心配ない、花粉もつかない!といいことだらけ。
不在のときの雨の対策で室内に干す人、花粉症で花粉が気になって外に干したくない人も多いと思います。
室内干し用の抗菌洗剤も売られていますが、肌の弱い赤ちゃんや敏感肌の人には不向きだそう。
気になる設置費用
乾太くんはガス乾燥機なので、一般的な電気式の洗濯機と比べると設置費用がかかります。
乾太くん本体はネットショップ価格では10~12万円程度。
人気なのは、家庭用5KGデラックスタイプと大容量8KGタイプ。
8kgタイプはデリケートコースがないですが、容量が大きいので大きな洗濯機で洗ったものを全てまとめて乾燥することが可能。
電気乾燥機であれば個人でも設置可能ですが、ガス乾燥機は「排湿ホースの取り付け」のため専門業者を呼んで取り付ける必要があります。
その人件費的な料金とは別でかかるのが電源コンセントの設置と「ガスコンセント」の設置です。
電源コンセントに関しては、洗濯機の上の場合は洗濯機用のコンセントを使える可能性が高いです。
ガスコンセントとは、ガスファンヒーター等を家庭で使用できるガス栓の事。
ガスコンセント、ガスコックなんて呼んだりもします。
分譲マンションの場合は新築で付いている場合もあれば、ない物件もあります。
通常はコンセントと同じように壁に埋めこまれていて、ガス暖房器具を差すことで使用できます。
ガスコンセントを新たに設置する場合、ガスの工事費用は5万以下という場合が多いです。
しかし配管のため壁や床に穴をあけたり、穴の補修、壁紙交換、配管を隠す造作工事が発生すれば10万円以上の工事費になる場合もあります。
戸建ての注文住宅の場合は、新築時が絶好のタイミングでガスの配管工事を計画しやすいし工事費も比較的おさえる事が可能。
新築のタイミングの場合は設置費用と本体の費用で20万円程度の工事費が相場になってきそうです。
マンションの壁では排湿ホースが通せない?!
やっと本題ですが、鉄筋コンクリート造のマンションの場合。
新築時からガスコンセントがついている物件もあります。
でも、外壁面はコンクリートなので排気ホース用の穴を開けるのは至難の技。
コンクリート造のマンションの場合は、木造と違って外壁自体に穴を開けるとマンションの管理規約違反となる場合がほとんどです。
穴をあけるには、マンションの管理組合に申請を出すのですが、まぁおそらく通らない。
たとえ許可が出ても、鉄筋コンクリートの鉄筋部分にぶつからないように専用器具でレントゲンをとってから、鉄筋にかぶらない位置に穴をあける必要があり調査費用がかかります。
この排湿ホースの設置が困難で、我が家は設置を諦めました。
壁の給気口を利用して排湿ホースを通すのは?
排湿ホースを取り付ける場合は設置条件にこんな文章があります。
・直径80mmのホースを使う場合は曲がり回数はホース8Mに対して2曲がりまで
・直径100mmのホースを使う場合は曲がり回数はホース10Mに対して4曲がりまで
マンションの場合は部屋の空気を入れ替えるための空気孔として直径100mmの穴が空いている可能性が高いので、その穴を一つ潰してしまえば設置可能。
築古マンションでなければ、このような通気口が壁にあいていますよね?
これを寝室や居間でなければこの穴を排湿用に使っても差し支えないと思います。
ただ、曲がり回数の制限をかわすには空気口のすぐそばに乾太くんを設置する必要があります。
ちなみにコンクリート造のマンションで元からあいているといえばエアコン用の穴!
ですが、穴の大きさはは75mmなので、5mm足りず。
ここをエアコン用の穴で排気可能にしてくれたら、マンションの物置部屋につけられる!という人は多いはずなのでかんたくんの商品でどうにか75mmOKに改良してくれたらなーというポイントです。
ベランダに直置きしてはどうだろう??
ガスのホースさえベランダに設置できれば、実は一番導入しやすい方法はベランダに直置き。
その場合は屋外に直接排気が出ていくので排湿ホースは不要になります。
ガス栓と電源はリノベーションのタイミングなどで使っていないエアコンの穴や通気孔をつかって、ベランダに通します。
ガスホースは直径数センチなので室内から室外に通すハードルは意外と低め。
この方法であれば我が家にも導入可能ではあるんです。
でも屋内設置に比べると機器が劣化しやすかったり振動音が隣の住戸に響き渡る危険があるんだそう。
それなら室内に置きたい・・・!!
それに乾太くん本体は、かなりの大きさがあるので狭いベランダにズドーンと置かれると、
リビングの窓からも見えるのも気になりました。
窓を使って排湿ホースを取り付け
もう一つの方法として、窓を利用して排湿ホースを取り付ける事もできます。
窓付近に本体を置いて窓用のパネルを利用すれば設置可能。
室外機なしの窓用クーラーを設置する方法に似てます。
でも窓を少し開けた状態になるので窓の鍵はあとから付けられる補助鍵になって防犯性が落ちてしまいます。
隙間風も気になるし、防犯面は更に気になるのでこの方法も避けたかったです。
断念した理由は、設置位置の問題
何かを妥協すれば置けたけど結局断念した理由は、置ける場所はすべて脱衣室から離れてしまう事。
できれば乾太くんは洗濯機の上か横に置きたかったのです。
窓は断熱性をあげるために二重サッシのインプラスを計画していたので、かんたくんの為に気密性を下げる事も避けたかったんです。
最優先事項が乾太くん!となれば、優先的に間取りを考えたのですが、
「評判が良いし導入したいな~」程度のモチベーションだったので、割と簡単にあきらめてしましました。
が、今でも評判の良さや使っている人の話しを聞くと未練が出てくるほど魅力的な商品。
とくに今から新築する人には設置のハードルが低いのでチャンスですよね。
特に、 "1階で洗濯して2階のベランダに干す"という間取りの場合は濡れた洗濯物(重い)を持って階段を上がる必要があって大変なので、ベランダに干すひつようがなくなるというのは値段以上に価値を感じることができると思います。
姉の家は分譲住宅に暮らしていて2階に置いたようですが、それでも買ってよかった!!とのこと。
電気のドラム式洗濯乾燥を購入しました
そんな、乾太くん諦め系の我が家はリノベ工事で得たポイントを使って電気のドラム式にしました。
乾太くんほどではないですが、やはり10年前の縦型と比べると乾燥機能は格段にアップしているし、自動洗剤投入がとにかく便利。外出中に洗濯から乾燥まで連続して出来るのも、乾太くんにはない魅力で満足です♪
ただ金額はかんたくんより高いのと脱水音がうるさいのが難点…。
そのほか、自宅リノベでこだわった場所についても色々ブログに書いているのでぜひ読んでみてください ↓